「お金持ちの人は何でも好きなものを好きなだけ買えるのだから、せめて素敵な家に住んでほしい。」
インテリアに関する批評をインスタグラムで配信しているニューヨークのコメディアン、Dan Mahoubian Rosen(ダン・マホビアン・ローゼン)が、アメリカのある雑誌に載せたコメントです。
さらに、本を色別に並べるのも嫌いだそうで、本が見世物としてキュレーションされているのが、嫌な気持ちになるとのこと。
確かにそうかもと考えさせられる記事でした。
かくゆう私も以前、本を色別に並べたことがあるのですが、見たい本を探すのが大変ですぐに戻した経験があります。
ファッションやインテリアでも、高級ブランドだから良いということもなく、中にはお世辞にも品が良いとは言えないようなモノもあります。
これ見よがしな有名ブランドのロゴが入った洋服や、主張の強過ぎる高級車や高級腕時計、同様に個性の強い高級ブランドを集めただけのインテリアなど、あまりにブランドの主張が強いものは、身につけている人よりモノに目がいってしまい、その人の印象がブランドの印象しか残らないなんてことも。
お金はないよりもある方がいいとよく言われますが、お金があってもなくても品性のある人の方が魅力的です。一見普通に見えても何となく品がよく感じる人は、さりげなく良いものを身に付けていたり、知識が豊富で話題に事欠かなかったり...
このような方は、比較的年配の方に多いように思いますが、それは経験によるところが大きいからではないでしょうか。
センスの良い人に共通しているのは、たくさんのモノの中から自分に合ったものを選んでいるという点です。たくさんのものを見ることは、自身の見識を広げてくれます。海外旅行に行けなくても、本を読んで知ることも出来ますし、高級レストランに行かなくても、美味しい物は食べられます。ブランドの服やインテリアでなくてもお洒落をすることは出来るし、そちらの方がかえって素敵なのではないでしょうか。
ただそれには、少しの労力とちょっとした勇気がいることかも知れませんが...
ヨーロッパの富裕層の多くは、流行のファッションや人気の高級車といった話にはほとんど関心がなく、自分の年齢とライフステージに合わせた落ち着いたファッションを好み、普段の食事も意外なほど質素です。小さい頃からそのように育てられるから、持ち物などを自慢したり、見せびらかすことは「品がない」という感覚を持っているそうです。
そのような人の周りには、きっと同じように素敵な人が集まってくるのでしょうし、そのような人は仕事や交友関係にも恵まれ、結果的に素晴らしい人生を送れるのではないでしょうか。
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