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  • 執筆者の写真Yuichiro Noguchi

幸福度No.1フィンランドに学ぶ「無理せず自分らしく生きる方法」

国連の世界幸福度調査(2023年)で6年連続の1位のフィンランド。人口約550万人の北欧の小国フィンランドは、人権と平等、ウェルビーイングを国の基本に据えていて、小学校から大学まで教育が無償となっており、特に社会と教育における格差を嫌うことが特徴です。


フィンランドで暮らしている人に聞くと、「男女平等である」「貧困が少ない」「汚職、犯罪が少ない」「教育が平等である」「生活のしやすさ」が挙げられ、全ての人に平等に権利が与えられているということが幸せを感じる要因だと言われます。


フィンランドは「ウェルビーイング国家」と自称し、ウェルビーイングは身近で幅広く使われる言葉で、健康、日常生活の快適さ、安全や安心、自己肯定感、人との心地よい繋がり、社会保障、貧困やハラスメントからの自由、平等、公平、諸権利が守られていることなども含んだ幅広い概念です。


具体的な例を2つあげると、出産後の女性また両親が共に働きやすいように企業が様々な勤務体系をつくるのは、社員のウェルビーイングにつながり、仕事とプライベートのバランスを取ることは、ウェルビーイングを高めることになるそうで、2020年には約90%の女性と約75%の男性が育児休暇を取得している。


また企業の管理職に女性を増やすことは、個人と会社だけではなく社会全体のウェルビーイングの向上につなが理、女性だからと差別されたり、補助的な仕事や低賃金に甘んじたりするのではなく、男女がより平等に生きていける社会の方がウェルビーイングが高くなるとのこと。


2018年の統計で、フィンランドの国営企業の役員に占める女性の割合は41%、株式上場企業では29%、非上場企業では19%である。それでもまだ不十分と考えられており、国としてもさらなる男女平等を目指している。政治への女性参加も多く、2019年の国会議員の女性の割合は47%で、現首相のサンナ・マリン氏は37歳の女性である。


フィンランドでは「残業しないのが、できる人の証拠」と考えているので、16時を過ぎるとオフィスから人がいなくなり、夏には1カ月以上の休みをとる。さらに1人当たりのGDPは日本の1.25倍で、スタートアップ企業が増え、ヨーロッパのシリコンバレーと呼ばれるほど盛り上がっている。


国土の75%が森林に覆われ、四季がある一方で、夏には太陽が1日中沈まない白夜や、冬には太陽が全く顔を出さない極夜があります。冬の期間はどんよりとした天候が長く続くので、家にいる時間が必然的に長くなり、そのためにおうち時間をいかに快適に過ごすかを考える人が多いそうです。


また夏のホリデーシーズンには、多くの人が田舎にあるサマーコテージで休暇を過ごし、しばしの間は日常を忘れ、シンプルな生活を楽しむとのこと。フィンランド人にとって森はリラックスできる場所。森の中で過ごすことで脈拍が安定し、リラックスできるということが科学的にも証明されています。


フィンランドの「自分らしさを重視する」という考え方も幸福度につながっているそうで、自分らしく生きるには、他人の自分らしさも認め、「自分と違っていてもいい」という寛容性が大切。寛容性があるからこそ、まわりの目を気にせず自分らしさを追求することができますし、自分と違う生き方をしている人と比べて羨ましく思ったり、不公平だと感じたりすることもあまりないそうです。


フィンランド人にとっては読書も欠かせないもので、人々は読書を通して新しい知識を得たり、興味や関心の幅を広げています。フィンランド人は図書館を積極的に利用する人々だとも言え、人口550万人の国で年間6,800万冊が貸し出されているそうです。また、フィンランド文学の象徴と言えば、世界中で愛されている「ムーミン」が挙げられ、ムーミンは、フィンランド人のアイデンティティーを語る上で欠かせない存在です。


フィンランド人は年間一人あたり約10キロも消費するほどコーヒーが好きで、コーヒーブレイクにはカルダモンのスパイスが効いた伝統的なシナモンロールが欠かせません。フィンランド語には「パンとコーヒー」を意味する「pullakahvit」という特別な言葉もあるほどで、フィンランド人にとって「pullakahvit」は一日の中でもっとも重要な時間だそうです。


フィンランドの学校では、小学校から高校まで「人生観の知識」という選択科目があり、「幸福とは何か」「幸福になるにはどう生きるべきか」「良い人生とは何か」といった問いは、重要なテーマの1つである。その授業で生徒たちは、幸福とは古代ギリシャのアリストテレスに遡り、哲学や道徳・倫理に関わる問題であること、自分の生き方に責任を持ち、他人の生き方も認めることなどを学ぶそうです。


物質主義はわたしたちをより幸せにしてくれるとは限りません。もし貧しい人がお金をもてば、食べ物などを買えて幸福度は高まるかもしれませんが、十分に生活できる資本を得られるようになると、資産の増加が幸福度に与える影響は小さくなります。


ロチェスター大学のリチャード・ライアンとエドワード・デシというふたりの教授によって確立された自己決定理論(self determination theory)では、人はエサや報酬などの「外発的動機づけ」がなくても、心理的欲求から何かに取り組めばそこに喜びや満足が生まれるという「内発的動機づけ」が学習や勤労に導き、そこに選択と決定の自由があること、つまり「自己決定性の高さ」が保証されていれば高いパフォーマンスと充足感が生まれるとのこと。


また、カナダブリティッシュコロンビア州立大学のエリザベス・ダン教授の研究では、自分のためにお金を使う人より、他人のためにお金を使った人のほうが幸せになることが分かっており、実験では各人に20ドルを手渡して、その日のうちに使うようにとだけ指示を出すと、その結果20ドルを人のために使った人の方が、自分のために使った人よりも「幸せ指数」が高いという研究結果が発表されています。「人に役立つこと」と「幸福」の関係と一致する。つまり、幸福を条件づけるものではないだろうか。


フィンランドの社会の弱者に寄り添う仕組みだったり、義務教育や高等教育が無償だったり、そういった仕組みが安心感を生み、小さなことにも幸せを見つけられる心のゆとりを与えてくれ、男女差が比較的少なく、その人がその人らしく生きていくことが尊重されている社会は、多くの人にとってとても心地よいものなのではないでしょうか。


LIVING WITH LIGHTS | 心地よい灯りのある暮らし


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