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天井に照明をつけるのは時代遅れ

洋服みたいに毎シーズン変わるほどの流行はありませんが、インテリアも10年くらいかけて、緩やかにトレンドが変わっていきます。その中で照明も時代と共に変化していくのですが、ここ10年くらいの大きなトレンドとしては光源のLED化です。


この10年で照明のLED化が進み、それに合わせて器具も小型化、その恩恵を受け現在最も流行しているのダウンライトとスポットライトではないでしょうか。以前はダウンライトも電球を納めるためにφ150というサイズがスタンダードでしたが、LEDになって毎年小型化していて、現在の主流はφ75と10年前の半分の大きさになっています。


スポットライトも同様に小型化していて、以前は店舗でしか使われていなかったショップライン(ライティングレール)が住宅にも見られるようになりました。


今、最も流行している照明といえば、ライン照明に代表される間接照明ではないでしょうか。天井と壁の際から光のグラデーションに憧れる人が多く、壁掛けテレビやミーレの食洗機、ガス乾燥機の幹太くんと並んで、新築時に取り入れたい人気アイテムの一つかもしれません。


実はライン照明自体は決して新しいわけではありません。1970年代に蛍光灯が普及した際にも流行していて、当時もホテルのロビーや住宅のリビングなどで、天井を照らす間接照明として使われていました。


10年以上前は、蛍光灯の天井に大きな円盤型の照明が一般的です。今は中身がLEDに変わっていますが、デザイン自体はそのままで今でも普通に提案されるくらい定番化しています。蛍光灯が一般家庭に普及し始めたのは、1970年代頃です。それまで主流だった白熱電球よりも、明るくで電気代が安いというのが売りでした。ほとんどのおじいちゃん、おばあちゃんの家の天井には、大きな円盤型のシーリングライトが付いているのではないでしょうか。


蛍光灯時代の照明の特徴には、青白い光の色があります。それまでの白熱電球のオレンジ色から蛍光灯の青白い色に変わった時に、多くの人が明るくなったと喜んだのではないでしょうか。但し、最近は青白い蛍光灯の色から温かみのある電球色へ、色温度も潮目が変わりつつあり、陰影を楽しむ方も少しずつ増えてきているようです。


照明の歴史を遡ると、欧米で1920年代に白熱電球が普及し始めて、後に傘がついたが照明が発明されます。1950年代頃の欧米の住まいでは、シェード(傘)のついたフロアランプやテーブルランプ、ペンダントランプがよく見られますが、日本ではフロアライトやテーブルライトといった照明はほとんど普及せず、1960年代頃までは、裸電球に傘のついた簡素なペンダントライトが一般的です。


現代の照明の特徴は、LED化によって器具の存在を感じないデザインが一つの大きな流れになっていて、反対に大きなシーリングライトやシャンデリアといった照明は、もはや時代遅れの象徴ともいえます。


以前は人気のあったフランクロイドライトのフロアランプやフロスのアルコランプも、最近のインテリア・建築雑誌などで見ることはほとんどなくなりました。北欧インテリアの象徴的な存在だったルイスポールセンのPHランプの雑誌などの露出も段々と減ってきています。


最近、密かに流行りつつあるのがポータブルランプです。これこそLED化によって生まれた照明の代表格といっても過言ではないでしょう。バッテリー式になったことでコードレスになり、これまで照明が置けなかったテーブルの上や本棚の中にも置けるようになりました。


これまでは日本の住宅は小さくて狭いこともあり、欧米のようにたくさんの照明を使った多灯分散照明が普及しませんでした。しかし、ポータブルランプの出現によって、これから日本の住宅でもフロアライトやテーブルライトを使った多灯分散の照明が流行するのではないでしょうか。


そうなってくると今度は天井に沢山ついた、ダウンライトやスポットライトが時代遅れの象徴のようにいわれるのかもしれませんね。


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LIVING WITH LIGHTS | 心地よい暮らしの照明術


IN THE LIGHT Lighting Design & Interiors

861-8001 熊本県熊本市北区武蔵ヶ丘1丁目15-16


Youtubeチャンネル ►► https://www.youtube.m/@inthelightinteriors/

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