居心地のいい部屋というと、オシャレな部屋をイメージする人は少なくないのかも知れませんが、オシャレなお店やファッションも、時間と共にだんだん普通になってしまうように、オシャレなだけではファッションもインテリアもすぐに飽きてしまいます。それでは居心地のいい部屋とはどんな部屋でしょう。
ネットで検索すると、「ゆったりと落ち着けて癒しを感じられる部屋」と出てきます。具体的には「空間に余白(余裕)がある」「落ち着いた自然な色味を中心にコーディネートする」「観葉植物を置く」「ルームフレグランスなどの香りをする」「座り心地のいいソファや椅子を置く」「白熱電球のような暖色系の照明にする」など、このように言葉だけを並べてみても、それだけでも何となく居心地のいい部屋のイメージが湧くのではないでしょうか。
空間の余白については、余計なものを片付けてスッキリと見せることで作れるので、まずは収納の整理整頓から始めるのが良いでしょう。1年以上使っていないものなどは思い切って処分。必要なものだけにするだけで、身も心も軽くなるはずです。
落ち着いた自然な色味とは、土や植物など、地球にもともとある自然物をイメージした色のことで、カーキやベージュ、ブラウン、グリーン系が代表です。家具以外でも壁紙の色をアースカラーに変えるのも効果的です。光の反射率も白色と比べると3/2以下になりますので、初めは少し薄暗く感じるかもしれませんが慣れるとこちらの方が居心地がよいと思うはず。ちなみにスターバックスコーヒーでは、多くの店舗でアースカラーが採用されています。
観葉植物は無機質になりがちはインテリアに欠かせません。グリーン色と自然なフォルムは、部屋に一つあるだけで気持ちを健やかにしてくれるでしょう。
ハイクラスのホテルの定番といえば、オリジナルで調合されたフレグランスの香りです。シダーウッドの香りなら鎮静作用もあるので、気分を和らげてくれるだけでなく、睡眠の質を向上させることも。
ゆっくり寛げる空間には、座り心地のいい椅子の存在は欠かせません。深くゆったりと座れる柔らかくて大きめのソファならベッドに横になっているかのようにリラックス出来るし、スペースに余裕がなければ小さめのラウンジチェアがオススメです。ソファよりも深く座れて、座面も低いので、想像よりもはるかに快適ですよ。
最後に心地よい空間づくりに最も大切なのが照明です。寛げる空間をつくるには、ほどよい暗さが必要です。人は太陽の動きに影響されており、明るい時間は活動的に、暗くなったら休息するといった自然と同じ働きをします。白熱電球のような暖色系のランプは、メラトニンの分泌を促し、リラックス効果だけでなく、睡眠の質の向上にも繋がります。さらに天井からの光ではなく、目線よりも低い位置に照明を配置するとより効果的です。思い切って天井の照明はダイニングテーブルのペンダントだけにしてみて、あとは足りないところにフロアランプやテーブルランプを置いていくだけで、これまでとガラリと雰囲気を変えることが出来るでしょう。
これらのことをするだけで、部屋の印象を大きく変えることができて、居心地もずっと良くなるはずです。家にいる時間が穏やかな気持ちになって、よりリラックス出来るようになるでしょうし、これまで以上に夕食や団欒の時間が楽しみになるでしょう。但し、インテリアの場合は洋服のように簡単に着替えるわけにはいかないので、選ぶ際はくれぐれも慎重に。

LIVING WITH LIGHTS | 心地よい暮らしの照明術
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