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ARK JOURNAL VOLUME XIV AUTUMN/WINTER 2025/26

ARK JOURNAL VOLUME XIV AUTUMN/WINTER 2025/26

¥7,150価格
消費税込み |

スカンジナビア発、年二回刊行のインテリア雑誌『ARK JOURNAL』の第14号。

 

本号では、「回顧、追憶、記憶(recollections)」をテーマに掲げ、現代建築とデザインに生じている静かでありながら力強い変化にスポットを当てている。それは、過去を消し去るのではなく、そこに何かを築こうと試みる建築家や創造力にあふれた人々の新たな流れである。建築に込められた歴史を尊重し、その土地に根付く技術や伝統に深く敬意を払いながら、画一性よりも複雑さを、分離よりも連続性を大切にし、既存の構造に対抗するというよりはむしろ共に在ることを考える。

フランスの片田舎では、「ポレ・ピネ・アーキテクツ」が人々に忘れ去られた建物に新たな命を吹き込み、地元の工芸品や機微な刷新を取り込みながらヴァナキュラーな伝統を蘇らせる。ジョージア、トビリシで初の女性運営インテリアデザインスタジオ「Rooms Studio」を設立したナタ・ヤンベリゼは、この街で自身のアパートメントを手がけ、歴史と文化、そして私的な表現を力強く織り交ぜる。ニューヨークでは、ギャラリストであるスザンヌ・デミッシュとコレクターであるジェフリー・グラッチが時の経過を隠さずに受け入れ、その空間でいかに暮らすことができるのか実践する。アーティストのボスコ・ソディがメキシコに持つ住居兼アトリエは、建築とアートの間に起きる生のシナジーを体現し、アーティストであり食のヴィジョナリーであるライラ・ゴハーがニューヨークに持つ自身のロフトは、創造やデザイン、ストーリーテリングを融合したインテリア空間に仕上がっている。ここで紹介されている空間はすべて、本号のもうひとつのテーマである「融合された場所」としての家を例証する。それは、古きものと新しいもの、物質的なものと比喩的なもの、私的なものと集合的なものの融合であり、我々が何者であるかを形作る。

本号ではバックナンバーと同様、世界中を旅しながらクリエイティブな声を誌面で響かせている。スケールとフォルムで戯れる東京のジュエラーや、古代の石を組み立ててモニュメントのような家具を制作するバリ島拠点のシンガポール人アーティスト。フィンランドの工業デザイン界を牽引したタピオ・ヴィルカラの息女は人里離れたラップランドでの夏を回想し、とある日本人建築家は場所と素材に由来するユニークな物語を作品にする。そしてロサンゼルスに建つ、ユネスコ世界遺産にも指定されたフランク・ロイド・ライトの傑作「ホリーホック邸」もまた、地域特有のモダニズムを決定づけた神話的とも言えるマッシュアップである。

「CASE STUDY」では、建築家であるビャルケ・インゲルス率いる「Bjarke Ingels Group: BIG」がコペンハーゲンに建造したコンクリート打ち放しの新社屋を撮影し、周囲の構造やその美しさと共鳴させながら生々しく強固な自然素材から形作ったオブジェの組み合わせを見せている。

 

アークジャーナルは、2019年に創刊されたデンマーク・コペンハーゲンを拠点にする有名インテリア雑誌のエディターだった、メッテ・バーフォードが創刊。毎号世界中の住宅を訪れ、優れたアイディア、独創的なデザインや素材、そこに住む人々の物語や哲学を紹介。毎号3種類の違う表紙があり、年2回刊行されるコペンハーゲンのインテリア雑誌です。

 

softcover

240 pages (TBD)

236 x 315 mm

color, black and white

2025

published by ARK JOURNAL

※ 本書は印刷や製本、紙の性質上、細かなスレなど軽度のダメージがある可能性がございます。予めご了承ください。

数量
  • ご購入時の注意事項

    ※毎号表紙のデザインは数種類が用意されていますが、表紙の種類をご指定いただくことは出来ません。また、印刷や製本、紙の性質上、細かなスレなど軽度のダメージがある可能性がございます。予めご了承ください。

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