• Yuichiro Noguchi

実はテーブルライトが一番使い勝手が良いのです

更新日:11月20日

 ほとんどの人が照明を選ぶ際には、まずはペンダントライトを思い浮かべているはずですが、もしかするとそのように考えるのは日本人だけなのかも知れません。


 照明は大きく分けると”特定の対象を照らす”「手元の灯り」と、”部屋全体に光を拡散する”「空間の灯り」の2種類になります。「手元の灯り」にはスポットライトのように光源をシェードで包み込み、光を一方へ集めて放射するタイプのものがあり、空間の灯りは透明や乳白色のガラスを透過した光が全方向、もしくは広範囲へ広がるタイプがあります。


 フロアライトもシェードが掛かっているものと、ガラスで覆われたものでは光の広がり方が違い、「手元の灯り」が必要な場所ではシェードのついたものを、「空間の灯り」が必要な場合はガラスのように光が拡散するものを、それぞれの用途に応じて選ぶと良いのです。


 照明を選ぶ際には先ずは手元の灯りを優先して、それから空間の灯りを足していくことによって、機能性と居心地の良さを両立させることが出来ます。


 リビングであれば、ソファーやラウンジチェアの横にシェードのあるフロアライトを置いて「手元の灯り」を確保してから、向かい側にある見せたい壁に「空間の灯り」を配置すると良いでしょう。ちなみにダイニングの場合も同様に、テーブル上に低めに垂らしたペンダントライトで「手元の灯り」を確保したら、周囲にある見せたい壁の近くに「空間の灯り」を配置します。


 どちらか一方が欠けた場合は、手元が暗く感じたり、部屋が暗く感じたりするようになりますので、「フロアライト+テーブルライト」、「ペンダントライト+フロアライト or テーブルライト」といったように違う種類の照明器具をバランスよく配置すると良いでしょう。

 このように「空間の灯り」として案外活躍してくれるのが「テーブルライト」なのですが、日本の住宅でテーブルライトを置かれている方は案外少ないように思います。


 日本の住宅には従来からサイドボードのような据え置き型の家具が少なく、最近では壁掛けTVの人気にも相まってリビングボード(TVボード)も置かれていない住まいも見かけます。そもそもモノを置く台のようなものがなければテーブルライトを置くようなスペースもありませんので、小さくても良いのでキャビネットやサイドボードなどを置くことをオススメします。


 キャビネットのようにちょっとした収納がある方が部屋も片付きスッキリしますし、壁際に置かれたキャビネットの上はちょっとした飾り付けをするのに適していて、そこをテーブルライトで照らすことで「見せたい場所」と「空間の灯り」を上手く演出することが出来ます。


 テーブルライトはリビングやダイニングだけに限らず、寝室やデスクなど様々な場所でも使える最も手軽で便利な照明ともいえるでしょう。上質なホテルの部屋にはデスクやベッドサイドにはテーブルライトが必ずと言って良いほど置いてあると思います。それほど使い勝手のよい照明でありながら、住まいではあまり見かけないのは残念で仕方ありません。


 照明計画で大切なのは「手元の灯り」と「空間の灯り」を上手く配置すること。これまでの日本の住宅にありがちな部屋全体を明るく照らすことで両方を兼ねることももちろん間違ってはいないのですが、より心地良い空間を作りたいのであれば、テーブルライトにも是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。



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