• Yuichiro Noguchi

インテリアでもっとも重要なのは色

更新日:5月10日

 インテリアの基本の一つに”色”があります。「色は3色以内にまとめること」とよく耳にしますが、インテリアの色は大きく分けると3種類です。


 1つ目は”ベースカラー”といわれる一番大きな割合を占める色。室内の壁や天井、床などの空間のもっとも広い部分を構成する色のことです。日本の住宅は、壁や天井が白というのが一般的なので、多くのお宅のベースカラーは白がベースとなります。


 2つ目が”アソート(メイン)カラー”。こちらはベースカラーの次に大きな割合を占める色で、一般には家具やカーテン、ラグなどがそれに該当するといわれますが、天井・壁(白)×床(ウォルナット)のように床や建具といった内装材にベースカラーと違う色が使われている場合は、それがアソートカラーに含まれるケースもあります。


 最後は”アクセントカラー”です。これは部屋全体のイメージ色とは異なる引き締め効果のある色のことで、ソファ、クッション、ラグ、アート、インテリア雑貨など、少ない分量ながらもお部屋を象徴するまさにアクセントとなる色です。


 好きな色をアクセントカラーで選ぶことが多いかと思いますが、アクセントカラーの割合が多くなると、アクセントではなくなってしまうので注意が必要です。

 全体のバランスは「7:2.5:0.5」の割合でベースカラーの分量が7で、もっとも少ないのがアクセントカラーという配分になります。


 インテリアの基本の色使いについては上記の通りですが、実際には室内の色を3色以内にしたり、色の配分などを気にし過ぎてしてしまうと、小ざっぱりとまとまるものの、意外性がなく、個性に欠けたインテリアになりがちです。


 特に日本の住宅の場合はベースカラーがほぼ白一択で、日本の家具メーカーも多くは木工家具です。材質の色の違いはあるものの茶系の木の色であることには違いありません。


 また、和室や畳文化の日本では西洋のインテリアと違って家具の数がとても少なく、襖や障子も建物の一部であるがゆえにインテリアコーディネートというものがほとんど必要とされていませんでした。


 インテリアの場合はファッションより遥かに多いアイテムと、それぞれの機能的な要素も加わり、全部を上手くまとめ上げるにはそれなりの知識と経験が必要になります。


 気がついたら3色どころかもっと沢山の色が家の中には溢れることになり、そういう意味では「3色以内の抑える」とか「ベースカラー7:アソートカラー2.5:アクセントカラー0.5」のような縛りがある方が簡単にまとまりやすいともいえるでしょう。


 「この色にはこの色を合わせるべき」、「柄物と柄物を合わせるのはNG」「色のバランスは7:2.5:0.5」とお決まりコーディネートはきれいにまとまって見えても案外つまらないものです。誰もやったことがない色の組み合わせやバランスから新しい発見や驚きは生まれるもの。


 海外のインテリアを見ると3色どころかもっと沢山の色を組み合わせたり、ベースカラーに派手な色を使ったり、前述のセオリー通りではないけれども素敵なインテリアを数多く見つけることが出来ます。


 「人と同じではつまらない」とか「インテリアでももっと自分の個性を表現したい」といった人が多く欧米の人たちは、そのファッション同様に時代に流されない自分だけのスタイルを目指す人が多く、それゆえにインテリアでも個性や多様性が尊重されるのでしょう。


 日本のインテリアデザインは歴史的に見てもまだまだ未熟です。初めのうちはセオリー通りにしてみるのも良いのかも知れませんが、せっかくの自分の住まいなのだから、もっと自分の好きな色やモノを組み合わせて、自由なインテリアを愉しんでみてはいかがでしょうか。


photo by Commune Design https://www.communedesign.com

 

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